2006年01月12日

ネタにマジレスカコイイ

The Locks O' Truth (英文)

 アクション映画でありがちなシーンとして、主人公が監禁されたヒロインを救い出すために、拳銃で鍵を吹き飛ばして部屋の中へ突入していく、なんて代物がある。それが本当に可能かどうか検証した WEB ページ。実際に、ふつうに売っている鍵を撃ってみて、開錠が可能かどうか検証しているのだ。

 結果はリンク先に写真付きで詳細に報告されているので見てもらうとして、簡単にまとめると「まず無理」らしい。
 拳銃弾として一般的な 9mm NATO 標準弾(俗に言う 9mm パラ)や .45 ACP はもちろん、本来は熊狩猟用である .44 マグナムでも、市販の南京錠を破壊することはできない。 .45 ACP では命中した弾が潰れるだけで南京鍵側はほとんど変形せず、ふつうに鍵を刺して開け閉めできるくらいである。
 それでは、ライフル銃ではどうかというと、 5.56mm や 7.62mm のライフル弾では鍵自体を貫通(ペネトレート)してしまって、弾が持つ運動エネルギーを充分に破壊力として利用できない。そもそもライフル銃の照準はある程度遠距離を狙うように調整されるため、至近距離から小さな鍵に当てることが難しい。うまく当てられてもすぽんと穴が開くだけで、施錠機構は破壊されないので、結局「鍵を開ける」という目的を果たすことはできないのだ。
 最終的に、鍵を完膚なきまでに物理破壊して開錠が可能だったのは十二口径(ゲージ)散弾銃(ショットガン)に詰めた一発弾(スラグ)だった、というオチ。兵隊さんが室内戦用にライフルとは別にショットガンを持ち歩いているのは正解なのだ。まあ、兵隊さんが持ち歩いているショットガンは鍵開け専用ではなかろうから、スラグではなく、九粒弾(ダブルオー・バック)辺りが装填してあるのだろうと思うけれど。

 従って、アクション映画の主人公がかっこよく鍵を吹っ飛ばすのは、時代劇で「であえっ! であえいッ!!」の声で飛び出してきた羽織姿の雑魚を桃太郎侍が斬っても血しぶきが飛ばないのと同じく、様式美もしくは“物語上のお約束”と考えておいた方がよさそうである。

ニックネーム 星海航平 at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味/変なモノ
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